2025/04/26(Sat)
プラザ合意2.0・そのA
戦後、アメリカは米ドルの切り下げを2回行っている。
1回目 1971年 ニクソン・ショック 2回目 1985年 プラザ合意 ニクソン・ショック(ドル・ショック)とは、1971年8月15日にアメリカ合衆国連邦政府が、それまでの固定比率(1オンス=35ドル)による米ドル紙幣と金の兌換を一時停止したことによる、世界経済の枠組みの大幅な変化を指す。 リチャード・ニクソン大統領が、この政策転換を突如、発表。 当時、ドル紙幣は唯一金に交換可能な通貨だったが、突如として交換できなくなってしまったのだ。 つまり、米ドルの切り下げが強硬されたのだった。 世界各国は、保有していた米ドルの価値が下がってしまったので、怒り狂うのは当然だった。 しかし、どうしようもなかったのである。米国に隷属するしかなかったのだ。 2回目の米ドル切り下げは、ニューヨークのプラザホテルで行われた【プラザ合意】だった。先進5ヵ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本)が協調介入し、円高を修正。 当時、1ドルは240円だったが、プラザ合意後、わずか1日で、20円、円高に振れ、1年後には150円まで円高が進んだ。 当時、アメリカは、巨額の財政赤字と貿易赤字に悩まされていた。インフレも進行。対日貿易赤字は、過去最大規模に膨らんでいた。 そこで、レーガン大統領は、協調介入によるドルの切り下げを実行。 プラザ合意後、日本の高度経済成長は、終わりを告げた。 現在、戦後3回目となる米ドルの切り下げが近い状況下にあるのは、間違いない事実と言えよう。 経済成長を遂げるのには、いくつかの要因が必要となる。その基礎的な要素として、自国の通貨が安いこと、が挙げられるのだ。 自国の通貨が安いならば、その国で生産された工業製品や農産品に、国際競争力が備わることになる。 多少、品質に問題があったとしても、価格が安いならば、売れるのだ。 モノが売れると、結果として、経済は成長することになる。競争力を手っ取り早く手に入れるためには、通貨安であることが重要となるのだ。 トランプ大統領は、ディール(取引)を好むとされる。 トランプ大統領は、高い関税を引き下げる代りに、米ドルの引き下げに協力しろ、と強く求めてくるだろうことが予想されている。 また、同盟関係・安全保障を維持して欲しいなら、「もっと米国の武器を買え!」と要求し、買えるように「お前らの国の防衛予算をもっと増やせ!」と要求してくるであろうことが予想されているのだ。 さらには、「米国債をもっと買え!」「もっと米国債を買い支えろ!」そして「米国債は決して売るな!」と無茶な要求をしてくるであろうことが言われているのだ。 現在、アメリカの軍需産業は、空前絶後の好景気に沸いているとされる。 3年以上にわたるウクライナでの戦争、2年にわたるイスラエルの戦争。その他世界各地での軍事衝突。 アングロサクソンを中心とする白人達は、年柄年中、戦争をしている輩と言える。 彼らは、金儲けのためなら、ルールの変更は当たり前だし、自らのエゴをむき出しにして、殺し合いをするのは日常なのだ。 ガザで子供達が殺されても、イスラエルの連中は、なんとも思っていない。彼らは、プロパガンダに長けており、いつも被害者、迫害されているのは、自分達だと主張。 そしてどいつもこいつも戦争継続を主張。 YESかNOの文化の人達は、結果として争うごとが絶えない人達なのだ。 そういう国家、そういう人種、エゴむき出しの人達と、どう向き合っていくべきなのか? いろんなことが、試されるのである。 交渉担当の赤澤大臣は、トランプ大統領と満面の笑みで記念写真を撮影していた。 「こんな格下な自分とお会いして頂いて」どうのこうのと、記者会見で語っていた。格下、格下と何度も自分を卑下。 交渉役に、こんな奴しか、いないのか、と思った方も多いのではないか、と思う・・・・
2025/04/25(Fri)
プラザ合意2.0・その@
製造業復活のために必要なものは、何か?
先ずは、関税障壁が必要であり、次に、通貨安が必要となる。 1,高い関税障壁 2、ドル安 高い関税障壁を設けることにより、製造業は国内回帰を果たし、国内回帰を果たした製造業が本当に儲かるためには、輸出の際に【ドル安】になっている必要があるのだ。 これが上手く行くならば、アメリカは【黄金時代・ゴールデンエッジ】を迎えるというシナリオ。 第二次世界大戦以降、アメリカ・ドルは世界で唯一の【基軸通貨】としての地位を確立した。それまでは、イギリスのポンドが基軸通貨の時代が続いていたのだ。 アメリカが、基軸通貨に拘る理由はなぜか? 自国の通貨が基軸通貨ならば、圧倒的に有利だからだ。 世界中、どこの国に行こうが、どこの国で商取引をしようが、米ドルが基準となるのだから。 基軸通貨であることのメリットは、大きく分けて2つある。 1、政治・経済的に世界をコントロールできる外交カードを持つことができる点 2、為替リスクを考える必要がない点 アメリカと対立関係にある国に対しては、経済制裁を科すことも可能だ。現在、ロシアやイラン北朝鮮は、経済制裁の対象国。 敵対国に対しては、経済制裁を加えたり、ドル資産の凍結を行っているが、これは米ドルが基軸通貨だから可能な制裁と言える。また、各国が中東の国々から原油を買い付ける場合、その決済は米ドルとなる。他の通貨で、原油を買うことは不可能なのだ(いまその体制が崩れつつある)。 一方、基軸通貨であることのデメリットもある。 世界中の国々は、世界で最も安全な通貨である【基軸通貨】を保有しようと考えるので、常態的に【ドル高】になってしまうというデメリットが生じてしまうのだ。 現在、日本は約170兆円分のドルを保有。中国に次ぐ、世界第2位の米ドル保有国となっている。 世界各国が、米ドルを保有したがるので、結果として【ドル高】が常態化することになるのだ。 ドル高は、アメリカが投資立国の立場である場合、有利に働くが、米国内の製造業や農産業に限って言えば、不利に働くというデメリットが生じてしまうのである。 (続く)
2025/04/24(Thr)
楽天の手続き進む
23日、楽天での営業許可が、ようやく下りた。ここに至るまで2ヵ月弱も掛かった。
楽天のサイトでの画像、文言、価格を最終調整したら、ネットでの販売が始まる。あと数日、掛かる見込み。 楽天での販売で、ネット販売に慣れたならば、次はAmazon、Yahoo!、メリカリに出店する予定となっている。そして7月からは、ふるさと納税の返礼品事業が始まる。 やれることから、ひとつずつと言った感じか。 目指すは、ネット専門の食材専門商社だ。 グループホーム(築17年)と小規模多機能ホーム(築15年)に太陽光を設置することになった。業者さんが屋根を測り、見積もりを出してもらうことになった。 両施設とも、あと数年内に屋根の改修工事をする必要があるので、太陽光の設置を見送ってきた経緯がある。しかし、あまりにも電気代が高騰しているため、今回、設置した方が得策との判断に至った。 送迎で使っていたハスラーが古くなったので、買い替えることになった。明日、トヨタのシエンタ(中古)が届く。 どれもこれも、おカネが掛かることばかりなのだ。 新しいことに挑戦するのは、大変なことなのだが、会社にも自分にも大いなる変化をもたらすことになる。 先ずは、野菜&米で、ネット販売が始まる。 ネット上で全国から、新規顧客を10人集める。その次は20人、その次は30人。1000人集めることも可能だ。 ふるさと納税の返礼品事業を絡めれば、その実現性が高まるであろうことが分かる。 濱田がこの1年でやってきたこと。 1、野菜館・ECサイトの整備(2023年11月頃から準備開始) 2、野菜館のホームページ作成(2025年1月) 3、野菜館のオープン(2024年12月オープン) 4、ふるさと納税申請(2025年4月) 5、楽天へ出店(2025年3月から申し込み開始) 楽天で出店する前の段階として、ECサイトを開設する必要がある。野菜館の場合、BASEを用いて決済可能となっている。 つまり、ネット上の決済方法を持っていない限り、楽天やAmazonへの出店はできないことになるのだ。また、ネット上の顧客は、商品を購入する際、どんな会社が販売しているのか、調べることもある。だからホームページの開設は、必須事項となる。 様々な手順、段階を踏んで、ようやくネット販売が始まる。 単なる八百屋の開店だけなら、苦労はしないさ。ネット事業を始めようとするから、難儀だっただけなんだと思う。仕入れも含めて、大変なことばかりなのだ。 こんなこと個人レベルでしている人なんて、ほとんどいないことが分かる。 仕事を創り出す、仕事としてのシステムを創ることとは、こういうことなんだと考えている。
2025/04/23(Wed)
お米
野菜館では、お米を仕入れたら、即完売してしまう状態が続いている。
野菜館では、5キロの米を他店より500円〜700円ほど安い価格で販売している。 すると、即完売の状態になるのだ。 先日、1度に10袋も買い占めるお客様もいた。在庫があるだけ、買いたい、とのこと。 そこには、慎ましさなど微塵もないのだ。 お米の問屋さんから1度に仕入れる数量は、多くて30袋くらいである。問屋さんから、そのくらいの数量にして欲しいとの要望があるのだ。 米不足の中、1度に100袋仕入れることはできないのだ。 よって22日から、【1組様、2袋までの販売】と表示することにした。 安く売るのには、それなりの意味があって、お米が安い分、野菜も買ってもらえたら、という意図があるのだ。もちろん、お米の値段が高騰しているので、なるべく安く提供出来たら、という意味合いもある。 しかし、お店側の意図など関係なく、米だけ買っていくお客の多さに、半ば呆れるしかないのだ。 消費者とお店の関係は、いたってドライで、お米が安いから、買いに来ただけで、米が他の店と同じ価格なら、来ることはない。 とにかく、安い米だけ、もっと売ってくれ! そんなお客様が、なんと多いことか・・・・・ どんなお客様だろうが、感謝すべきなのか、どうなのか・・・・ 物価高で多くの消費者に余裕がなくなっていることだけは、確かなことなのだ。 そんなに遠くない将来、店舗での販売は終了し、ネットだけの販売になる可能性が高いのではないか、と感じている。 野菜を仕入れる市場は、水曜日が休みなので、木曜日の朝に、ネットで注文があった1週間分の野菜を仕入れ、土日に間に合うように発送作業をするのだ。 注文のあった必要な分だけ仕入れるので、廃棄野菜は、事実上、なくなることになる。 つまりネット販売は、在庫リスクから解放されることを意味しているのだ。 経営の観点からは、ネット販売に特化する方が得策であることが分かる。 しかし、一応、庶民の味方である濱田までが、そんなことを始めたら、世も末なのかもしれない、とも思うのである。 店舗では薄利多売を極め、あくまで消費者の味方となり、新鮮な野菜を確保し、ネット事業で利益の不足分を補う。 それが、濱田にとっての正解なんだろうと考えている。 だから、道のりは遠いのだ。
2025/04/22(Tue)
起業してから9年目
2017年4月に起業してから9年目に入った。
従業員は7人から増え続け、現在65人。 仕事内容は、多岐に渡る。 1,デイサービス三郎店 2、デイサービス江津湖店 3、介護・福祉タクシー事業 4、訪問介護事業 5、認知症対応型グループホーム 6、小規模多機能ホーム 7、野菜館 ・・・・・・・・・・・・・・・ 8、楽天やふるさと納税等のネット事業 9、Artに関する新規事業 濱田がやってきたのは、仕事のシステム化だ。 システム化さえできれば、自分が現場で働くことはないのだ。 濱田が運営している2つのデイサービス店は、ともに人気店だ。2つのデイサービスで提供している食事は、毎日、FacebookにUPを続けている。つまり8年間、UPし続けてきたのだ。 そんなことをしている介護事業所は、県内では皆無。全国規模で考えても、ないだろうことが言える。 利用者様に提供した手作りの食事を、毎日、Web上にUPすると、どうなったか? そこに、信用が生まれた。 そして、必然的に人気店となったのだ。 世の中には、まずい飯を平気で提供するデイサービスで溢れているのだ。 介護・福祉タクシー事業は、現在5年目であるが、4年近く赤字が続いていたが、現在、地域に欠かせないインフラとなった。事務所には、毎日、受けきれないほどの電話が掛かってくる。 誠実に仕事に取り組むと、お客様が付くのだ。 たぶん、熊本市内で、最も支持されている介護・福祉タクシーとなっている。 介護タクシー・ココのロゴが入ったタクシーを見かけたことがある人も多いのではないか。濱田は、自社の介護タクシーと、すれ違う度に、「おお〜頑張っとるねぇ」と思うのである。 野菜事業も同じだ。 誠実に地道にやるならば、必ず結果が出るものだ。もちろん最新の技術を携えてだ。ネット事業は、まだ始まっていないのだが、野菜セットが日に30個売れるならば、即座に超優良店になることを意味している。 対象は全国の消費者。小売りは、ネットを絡めないと成立しない仕事になりつつあるのだ。 Artに関する新規事業も進行中である。既存のArtを生成AIの技術を使ってArtをRemake、Reboneする事業。想定する顧客は、インバウンドの訪日外国人。 この仕事が軌道に乗るならば、濱田は世界を相手に仕事をすることになる。 たぶん、そうなるだろうと思う。 思考は具現化するのだ。 事業所は5つあるが、どこの事業所にも濱田の机はない。社長の部屋もないし、机もない。 濱田にとっての仕事は、頭の中にある。だから、社長部屋も社長の机も要らないのだ。 濱田の生き方は、極めて特殊なんだと思う。特殊なのだが、仕事に対して、きついとか、大変だとか、嫌だとか、思ったことは、一度もない。 どの仕事も、天職、みたいな感じで捉えているのだ。 毎日、楽しく仕事をしてきたのだが、残念ながら、人生には限りがある。 働けるのは、あと15年くらいだ。 限られた時間を大切に使っていきたいと考えている。
2025/04/21(Mon)
過去最高売上を記録
20日(日)野菜館が、1日の売上としては、開店以来、過去最高を記録した。約100人の来場者。
最高になったのには、いくつかの要因が考えられる。 1、年金が支給された週末であったこと 2、米の高騰 3、SNS戦略 4、朝から曇りであったこと 小売の商売は、本当に難しいと思う。 雨が降ったら、お客さんは来ないし、晴れ過ぎても来ない。寒くても来ないし、暑すぎても来ない。 野菜館は、開店から早5ヶ月。この間、安売りを徹底してきたつもりである。 ようやく、それが浸透しつつあるのだ。 ちなみに、この5ヶ月間、野菜館は慢性的な赤字だった。その赤字は、介護施設の黒字で相殺の状態にある。 商売が軌道に乗り、黒字転換するには、それ相応の努力と忍耐が必要となる。誠実に地道に商売をするなら、必ず、道は開けるものだ。 今月末には、楽天でのネット販売が始まる。そして7月には、ふるさと納税の返礼品事業が始まる。10月には、肉のふるさと納税も始まる。 当面の目標は、 店舗販売&ネット販売=20万円/日 薄利多売を徹底し、かつ良質な食材を提供するなら、必ず、目標達成は可能なはずなのだ。 年末までには、月単位での黒字達成を実現してみたいと考えている。 そもそも、この野菜事業の本丸であるネット販売・ふるさと納税は、まだ始まっていない。 大いなる楽観で進んで行きたいと考えている。
2025/04/20(Sun)
努力と才能
高校1年の息子は、野球部に入部。
熊本高校の部活の中では、野球部は最も練習が激しい部類に属するのだとか。平日は、19時まで練習があり、現在、大会に向けて土日も練習にあてられている。休みは月曜日のみ。練習前に校内を5周走るという。 今年、野球部には新入生15人が入部。中学校で野球部に入っていなかったのは、息子1人だけだったという。ちなみに、秀才揃いなんだとか。 息子は、夜の19時まで練習をして、汗まみれで、そのまま塾に直行し、自習するという。 「腹、減るだろ?途中、家に寄って、飯食べていけば?」 と問いかけると、家に立ち寄る時間がもったいない、という。 息子は、努力の人だ。才能云々より、努力の人。 まだ、文系に進むか、理系に進むか、決まってもいない。 どの道に進むかは分からないが、努力の人であることだけは確かだ。 息子を、傍で見ていて、純粋にすごいなア、と思っている。 勉強に部活に、こんなに励んで、ただただ、凄いなア、と感心するしかないのだ。 繰り返すが、息子は努力の人である。 一方の、小学校5年生になった長女。 長女は、家族全員が認める才能の人だ。 たぶん、家族の中で、頭の回転が最も速い。 長女は小学校3年から、自分の描いたイラストをYouTubeに投稿を始めた。イラストの動画投稿。 彼女が最近投稿したイラストは、再生回数1.7万回を超えていた。どの投稿も、再生回数は数百〜数千回を獲得。彼女としては、フォロワー5000人が目標なんだとか。 イラストを動かしたり、音楽を付けたり、画面上で文字を付けたり・・・・技術的なことは、すべて自分で調べ覚えたという。 そんな小学生は、日本規模で考えても、ほとんどいない。 先日、上京した際、2つの美術館を訪問。 美術館には、伊藤若冲の鶏の襖絵や果物の掛け軸が展示されていた。 娘は、熱心に見入っていた。 濱田と息子は、若冲の絵をちょっと眺めて、ほぼほぼ素通り。 娘を見ていて思うのは、才能の人って、実際に存在するんだ、ってことなのだ。 |